住まいのコラム
この土地は何色?「赤い土地」?「青い土地」?
2016年11月08日
本来土地には、それぞれの区画ごとに役所が番号をつけて(地番といいます)、管理しています。ところが、中には何の番号もない土地があります。私が見つけたのは、ごくごく細長い形の小さな土地でした。
これはかつて「赤道(アカミチ)」と呼ばれた土地でした。
法務局に保管されている古い地図上(旧公図)では、その土地の状況によって色が塗られていたのです。
(地図が手描きだった時代の手法です)
赤は「赤道(アカミチ)」と呼ばれ、道路部分だった場所になります。
その他にも、青く塗られた「青線(アオセン)」は水路部分、田畑の周辺を緑色に塗った「畦畔」などがあります。
現在の公図には色分けはありません。
今は地番がないままの空欄の土地です。
これらの土地はどれも国有です。
手続きにより、購入できる場合もありますが、確認が必要です。
もし購入した土地の一部にこうした国有地が含まれると、管理や処分に支障が起きることもあります。
念のため検討段階で、公図などの資料で確認しておくようにするとよいと思います。
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