住まいのコラム
そろそろ「持ち家」VS「賃貸」といった不毛な論議はやめませんか?
2016年06月03日
もう何年も前から不動産の鉄板ネタになっている「持ち家」VS「賃貸」。
この低金利も相まって論調としては「持ち家」有利な雰囲気ですが、
そんな中、「賃貸」有利を主張するブログがありましたので、紹介します。
http://blog.livedoor.jp/fromvancouver/archives/52462469.html
<筆者の主張>
1. 持ち家はサラリーマンの転勤に伴い単身赴任などの原因となっている
2. 70年代、80年代は「君んち、持ち家、それともチンタイ?」と小学生でも話題になったが、今は親が差別的でもあるその話題を振ってこない。
3. マンションの管理費は高く、戸建も多くの所有者が管理できておらず、管理の行き届く賃貸との差が表れる
4. ライフスタイルが急速に変化している
5. 住宅の値上がり期待は人口が増えない日本に於いて理論的にはほとんどない
6. 高齢になった場合、夫婦の片方が介護を理由にホームに入ることも多く、残された健康な人が家の面倒を全部見ることになる。これは子供たちに手伝ってもらわないと厳しい。
この記事を見てまず思ったのが、「家は一生で一回の買い物」という幻想が根強く残っているな、ということです。
「家は一生で一回の買い物」という前提なら筆者の仰ることはもっともなのかもしれません。
当社でお勧めしているのは「いつでも資産化できる家の買い方」です。
購入代金-売却代金が大きくマイナスとなる(多額のローン残高が残る)買い方だと、普通の人には家は何回も買うことができません。
ですが、売却代金でローン残高が0になる買い方であれば、家(住宅ローン)という呪縛から解き放たれ、自由な選択が可能です。
「持ち家」VS「賃貸」?どちらでもいいじゃないですか。その時のライフスタイルに必要で最適な住空間が実現できれば良いのであって、それは必ずしも「持ち家」とは限りませんし、「賃貸」でなければならない理由もありません。(居住地の選択には「収入」という条件もありますが、ここでは割愛します)
子育てのために買った家は、子育てが終わったら過剰スペックを持て余す家でしかありません。家という足かせが外れれば、今後遠くない将来に顕在化する介護問題や、ご自身の老後についても多様な選択肢が得られます。
そろそろ「持ち家」VS「賃貸」といった不毛な論議はやめませんか?家が資産になる方法を考えた方がよっぽど前向きな議論だと思うのは私だけではないはずです。
- [前の記事] 不動産の共有状態を解消する方法
- [次の記事] 建ぺい率と容積率