静かな環境を求めるなら"イッテイソウ"
用途地域には12の分類があり、最も規制が厳しいのが、第一種低層住居専用地域です。
そこに建設できるのは高さ10mまでの低層住宅。
工場はもちろん、店舗も基本的に建設できません。
静かな環境が保たれるので、一戸建てに適した場所とされます。
これが、第二種低層住居専用地域になると、低層住宅とともに、小規模の店舗も建設できるようになります。
第一種中高層住居専用地域になると、5階建て程度のマンションが建設できるなど、少しずつ建設できる建物の幅が広がってゆくことになります。
一戸建て住宅地として、静かな環境、ゆったりした街並が形成されやすいのは最初に取り上げた「第一種低層住居専用地域」。
省略して「イッテイソウ」などと呼ばれる場所です。
イッテイソウなら、閑静で日当たりのよい環境が形成されます。
「高さ10mまで」と規制される場所が多く、その場合、3階建て住宅も建設可能ですが、現実的には2階建てが中心となります。
理由は、高さ制限とは別の制限=斜線制限とよばれるものがあるからです。
斜線制限は建物による日陰を制限するための決まり、と考えればわかりやすいと思います。
じつはこの斜線制限のほうが厳しいために、3階建て住宅が簡単に建設できないのです。