住まいのコラム
ポケモンGOのジムまで徒歩5分
2016年07月26日
先日、日本でもリリースされ、いい意味でも悪い意味でも注目されているアプリです。
この週末も多くの人がポケモンを求めて各地を彷徨い歩いていたようです。
これだけ人が集まるアプリだと、何かしら商売に結び付けたいと考える人も出てきます。
海外では不動産の広告にポケモンGOが利用されているという記事がありました。
「このオープンハウスにはピカチュウ※がいますよ!お見逃しなく!」
「この物件はポケモンGOのジム※まで徒歩5分」
「近所にポケモンGOジム3か所、ポケストップ5か所。
裏庭にゼニガメ※、近所の納屋にリザードン※がいるかも。」
※ジムとは、ゲーム内でポケモンが戦うスポットのこと
※ピカチュウ、ゼニガメ、リザードンはいずれもゲーム内に登場するモンスターの名前
記事によると実際にポケモンGOが理由で顧客になる人はいなくて、単に営業の糸口になる程度の効果のようですが、
ありきたりな宣伝文句よりも集客効果のある謳い文句なのかもしれません。
不動産広告と無理やり紐づけるのはいかがなものかと思いますが、
観光地で「レアキャラいますよ!」って宣伝できたら、今年の夏は人が集まるかもしれませんね。
本題に戻りますが、「ポケモンGOのジムまで徒歩5分」はないだろうと思われる方が多いと思いますが、
ショッピングモールまで徒歩5分、公園徒歩5分、病院徒歩5分、小学校徒歩5分などの所謂「売り文句」も広義の意味では似たようなものです。
スーパーや病院は利用する方の幅があるので効果的かもしれませんが、小学校徒歩5分は小学生がいる家庭にしか響きません。
ショッピングモールも未来永劫閉店しない保証はどこにもありません。
(特にショッピングモールは立地が悪い場所にあることが多いです)
不動産の価値はとにかく立地。どれだけ都心に近いのか、どれだけ最寄り駅に近いのか。
目先の利便性に惑わされずに、まずは広い視点で「エリア選び」を行うことが大切だと思います。
- [前の記事] 国立西洋美術館 世界文化遺産に決定!
- [次の記事] 大人気『ポケモンGO』、AR技術を活用したアプリが不動産業界を変革する?!