住まいのコラム
夏の怖い結露の話
2019年08月05日
さいたま市南区、緑区、浦和区での土地探しから、居住後のアフターケア・リフォームまでワンストップのくさの工務店です。
結露は、喘息・アレルギーの原因となる「カビ」、「ダニ」を発生させます。
梅雨時期は試行錯誤しながら結露対策追われていましたが実は夏も結露が発生する事をご存知でしょうか。
結露が生じる仕組みについて
湿り空気の温度を下げていくと相対湿度が上昇していく、やがて水蒸気量が飽和状態に達します。この温度を露点温度といいこれを過ぎてさらに温度を下げていくと、余った水蒸気が凝縮して水滴になります。これが結露発生の仕組みです。
夏型結露とは
近年高気密の住宅とエアコンの普及により、夏においても結露が発生しています。
一般的に夏型結露は、家の中で起きる結露ではなく、住宅の基礎部分や壁の中で結露を起こして木材を濡らします。木造建築は結露することにより腐り、構造上の耐力をなくする他、害虫の発生など問題が生じさせます。
夏型結露が認識されにくのは、何といっても窓ガラスに結露が発生しない為目に付きにくいからです。
夏型結露の特長は、壁の中や基礎上の木造の床組みの中で発生します。夏の冷房時に、高温多湿の外気が壁の室内側で冷やされて結露することで、木造の壁の軸組や床下の床組みに結露が発生します。
夏は、冬に比べて室内と室外の温度差が小さいので、冬の結露に比べると結露の量は小さく、夏の結露をどの程度問題にするのかについては、専門家の間でも意見が分かれるところです。ただし、近年の猛暑の影響で夏季の室内外の温度差が大きくなっているので、以前に比べて、夏型結露のリスクは大きくなっているそうです。
夏の結露が厄介なのは、目に見えないところに生じるということです。冬の結露の多くは、室内のサッシ周り等の目に見えるところで生じます。それに対して夏の結露は、外気の暑い湿った空気が室内の冷房された壁面に触れて生じるため、壁の中の見えないところで生じるということです。そのため、夏の結露については、なかなか気づきにくいのです。
そのため結露対策で最も重要なのは、部屋の換気になります。
2003年7月1日の建築基準法の改正で、1時間当たり0.5回の室内換気を実現する24時間換気システムが義務付けられています。
24時間換気システムは、シックハウス対策面からも設置が義務付けられたものです。空気の汚れには、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物の他に、湿気や、湿気から発生しやすいダニ、カビなども含まれているからです。
これからの住まいづくりにおいては、夏型結露対策も重要であることをご理解いただければと思います。
~人生に愛すべき住まいを。~
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