住まいのコラム
太陽光パネルの垂直設置のメリットやデメリットについて
2022年11月25日
さいたま市での不動産の売却・購入から居住後のアフターケア・リフォームまでワンストップのくさの工務店です。
太陽光発電の太陽光パネルは、一般的に屋根や野立てもしくはカーポートへ設置されます。
これから太陽光発電を始めるにあたって、自宅や自社の敷地内へ可能な限り太陽光パネルを設置したい方もいるのではないでしょうか。
太陽光パネルの垂直設置はこれまでの概念を覆す設置方法で、太陽光パネルの設置枚数を増やしたい方にメリットの多い方式です。
太陽光パネルを建物の壁面へ設置
太陽光パネルの垂直設置とは、建物の壁面に設置される方式のことで、壁面設置と呼ばれている場合があります。
設置角度は、地面に対して90度です。
通常の屋根にのっている太陽光パネルの設置角度は、地面に対して平行もしくは30度~45度程度です。
また、地面もしくは屋根に架台を設置し、架台の上に太陽光パネルを固定します。
しかし、垂直設置の場合は既存の設置方法と大きく異なり、外壁に太陽光パネルと壁の固定に必要なレール材などが用いられています。
ビルだけでなく住宅の壁面にも設置可能
垂直設置および壁面設置は、ビルやマンション、アパートだけでなく一戸建て住宅でも検討できます。
住宅用太陽光発電を検討している方の中で屋根への設置が難しい時は、垂直設置を検討してみてはいかがでしょうか。
太陽光パネルの垂直設置で得られるメリット
太陽光パネルの垂直設置は、発電量を増やしたい方や積雪の多い地域で太陽光発電を効率よく発電したい方などに利用しやすい方式の1つです。
住宅用太陽光発電を始めるには、屋根やカーポートなどに設置可能か調べておく必要があります。
また、屋根の形状や太陽と住宅の向きや角度など、さまざまな要素から設置に適していない場合があります。
屋根への設置では、架台の固定による雨漏りや破損といったリスクもあり注意が必要です。
他にも野立て太陽光発電を始める時は、設備の設置可能な土地を選定・購入する必要があります。
一方、太陽光パネルの垂直設置は、屋根の形状や耐久性などに関係なく検討できますし、土地の選定や購入も不要です。
太陽光パネルの垂直設置に関するデメリット
状況によっては発電効率低下の可能性
太陽光パネルの垂直設置は、一般的な設置方法と比較して発電効率の低い方法です。
そのため、積雪の多い地域や落ち葉の多い地域などのケース以外では、発電量の低下につながる可能性もあります。
さらに発電量が40%低下というケースもあるため、必ずしも垂直設置で発電効率を伸ばせるわけではありません。
垂直設置は、積雪の多い地域や屋根や屋上に設置できないケース、屋根やカーポート以外にも太陽光パネルを設置したいといった特定の場合に適しています。
光害に注意が必要
太陽光パネルの垂直設置を検討する時は、日光の反射による光害リスクが発生しやすい環境かどうかの調査・確認してもらった上で判断するのも大切です。
太陽光パネルに反射した光は、周辺の住宅やマンション、通行人などに当たってしまう場合もあります。
また、光害による被害が大きいと、周辺住民とのトラブルに発展する可能性もあり気を付ける必要のあるポイントです。
周辺に商業施設や住宅、人通りの多い道路がある場合、事前に施工会社や調査会社へシミュレーションしてもらうのも大切です。
垂直設置における大きなデメリットは、屋根や地面、カーポートなどへの設置と比較して情報が少なく、対応業者も少ないという点があります。
インターネットで調べても情報が少なく、体験談や初期費用の具体例などを確認しにくい側面もあるようです。
太陽光パネルの垂直設置を検討する方は、専門業者の選定はもちろん、見積もりの際に初期費用から施工の流れ、保証など全て確認しておくのも大切なことです。
いままでは、屋根や土地に合ったものが壁にも設置できるようになって、いろいろな建物に可能性が出てきました。
日々変わりゆく情報を常に集めていくようにしたいと思います。
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