「土地面積の何割を使えるか」が建蔽率
建ぺい率というのは、簡単にいうと「その土地のどれほどを建物用に使えるか」を定めたものです。
例えば、広さ120m2の土地で、建ぺい率50%となると、120m2の50%=60m2を使って建物を建設できることになります。
120m2で40%ならば48m2まで。
もし、建蔽率100%というような土地があれば、120m2の土地をめいっぱい使って建物を建設できるというわけです。
駅周辺の「商業地域」では、このように「建ぺい率100%」という場所があります。
さらに、商業地域では「隣の家にかかる日陰」に関する規制がないなどの理由により、建物と建物がぴったりくっつくように建設しても違法です。
建ぺい率が大きければ大きいほど、建物用に活用できる面積が広くなるため、「土地の利用価値が高い」とされます。
逆に、建ぺい率が小さくなると、利用価値も下がる・・・のですが、一戸建て住宅地では、「そのほうがゆったりとしてよい」という評価も生まれるのです。
一戸建て中心の住宅地では「建ぺい率50%」というところが多くなるのだが、それでもよいと考えられているわけだ。
「家の延べ床面積」を決定する容積率
この容積率は建ぺい率とセットになっており、「この土地は建ぺい率50%・容積率100%」というように表記されるのです。
土地の面積が120m2で、容積率が100%であれば、建設できる建物の延べ床面積は120m2まで。容積率が80%ならば、建設できる建物の延べ床面積は96m2までとなります。
建蔽率・容積率をみれば、その土地にどのような住宅が建設されるかがわかります。
土地に対する大事な目安になるのです。