住まいのコラム
戸建住宅を購入する前に、修繕費はいくらぐらい必要?!
2021年12月21日
さいたま市南区、緑区、浦和区での土地探しから、居住後のアフターケア・リフォームまでワンストップのくさの工務店です。
■戸建て住宅は築15年頃から修繕が必要となる?!
戸建て住宅を購入したら、早めに修繕費を準備する計画を立て、積み立てを始めることをおすすめします。しかし、本来であれば、戸建て住宅を購入する前に知識として持っておきたいものです。住宅はどんなに大切に使っても、築15年を過ぎたあたりから消耗や劣化による不具合がいろいろ出てくるものです。それも劣化が進むと、思った以上に修繕費が掛かってしまう事もありますので、注意が必要です。そこで今回は、戸建て住宅の修繕費はどれくらい掛かるのかについて解説をしたいと思います。
戸建てでは自発的に修繕費を準備しておかないと、不具合を直せず住まい環境が悪化したり、最悪のケースでは劣化した瓦が落ちて、他人にケガをさせてしまっては最悪です。結果借金をしなければいけないケースも考えられます。共用部分については、修繕費を強制的に積み立てるマンションとは異なります。
■戸建て住宅の修繕は築18年から25年に掛けて実施している人が多い!
計画を立てるため、どの箇所に、いついくらの修繕が発生する可能性があるか、目安を知りましょう。2016年の不動産ポータルサイトを運営するアットホーム社の調べによると、18年目から25年目に1回目の修繕をしている人が多いそうです。(木造新築戸建て住宅に30年以上住んでいる人を対象にしたアンケート結果より)
平均的な修繕時期が最も早いのがシロアリ駆除のための修繕費が18年目で、1回の平均費用は26万円となります。その後は20年目に外壁で100万円、23年目に屋根で110万円となり、金額も上がります。23年目は修繕費の「ピーク」を迎える結果となります。
25年目のキッチン(システムキッチン・ガスコンロ・キッチンシンク・レンジフード・水栓器具など)は128万円と、場所別の平均金額は最も高額です。修繕経験者も64.6%と少なくないそうです。
いずれも複数回修繕するケースもあり、総額はより高くなります。修繕時期と修繕費の目安は、居住地域や材料、仕様でも異なります。現在はウッドショックの問題も懸念される状況となり、多少の建築コストは高まっています。
■戸建て住宅購入後は修繕の為に毎月3万円以上の貯蓄が必要?!
アンケートで挙がった修繕を全て行ったと仮定すると、費用は総額901万円。住み始めてから月3万円を積み立てていても、25年後には使い切る計算となります。
仮に子供が生まれるタイミングで不動産を購入した場合、修繕費のピークは、子供が大学に通うタイミング(教育費のピーク)と重なります。
もちろん実際には、修繕箇所はもっと少ないかもしれませんし、貯金状態に応じて費用を抑える工夫をする事も出来るかもしれません。
おススメは、戸建て住宅を所有したら『月3万円』を目安に修繕費の貯蓄をスタートすると安心です。
少しでも費用を抑えるために大事なことは、普段からの定期的な点検です。点検せずに不具合に気が付かなかったり、補修が必要な部分を発見しても放置したりすれば、のちに高額な修繕費の負担を強いられることになります。
住宅金融支援機構がホームページに公開している「マイホーム維持管理の目安」には、木造一戸建て住宅の標準的な保全計画として、箇所別の点検内容や時期、取り換え時期の目安が載っています。ぜひ、下記のサイトにあるPDFデータを確認してみて下さい。
https://www.jhf.go.jp/loan/hensai/hosyu_kanri.html
たとえばモルタル壁の場合は2~3年ごとの点検、サイディング壁(窯業系)は3~4年ごと、15~20年ぐらいが全面補修を検討する目安となります。日々の点検と手入れを実施していれば、いざ不動産売却のタイミングで高額査定につながる事もあります。
このようなお話は戸建て住宅後に、必要な知識ではありますが、今回は不動産購入前にお伝えさえていただきました。もし戸建て住宅を検討されているようでしたら、修繕費の計画的な準備に加え、こまめな点検を心掛け、快適、安全な住まいを維持していく事も必要であることを把握していただければ幸いです。
今後の参考にお役立て下さい。
~人生に愛すべき住まいを。~
さいたま市の不動産の売却・購入は、くさの工務店にご相談ください。
- [前の記事] 戸建ての修繕計画と修繕積立金について考える
- [次の記事] 耐震改修工事の補助金が使えない時期がある?!