住まいのコラム
木造住宅の工法
2021年10月16日
さいたま市での不動産の売却・購入から居住後のアフターケア・リフォームまでワンストップのくさの工務店です。
住宅の「構造・工法」は、材料、力を伝えるしくみの構造と、造り方の工法の言葉の組合せによって表されます。
建築の工法には大変多くの種類がありますが、木造住宅には、木造軸組工法と木造壁式工法(ツーバイフォー)
の2種類があります。
木造軸組工法
日本古来の工法で、柱(縦の構造材)に梁(横の構造材)を組み合わせて建てることから「軸組み」と呼ばれます。
在来工法とも呼ばれ、柱に梁を渡し、屋根を先行して建築する、日本の気候風土に合わせた工法です。
木材の接合部は、木材を加工し、補助金物で接合する特徴があります。
木材の接合部に金物を使用する在来工法に対し、金物補強をしない工法のことを伝統工法と呼びます。
木造軸組工法のメリット
・建築費用が安い
鉄やコンクリートよりも木材のほうが安価なため、他の工法に比べると木造住宅は低コストと言われています。
・間取りの自由度が高い
部材が規格化されている2×4工法に比べ、木材の長さや組み合わせ方次第で柔軟な設計が可能です。
土地の形状に合わせやすいため狭小地や変形地でも敷地を有効活用できます。
・湿度の調整効果がある
室内の空気が乾燥した場合は木材に含まれる水分が空気中に放出され、逆に、湿度が高くなると木材が室内の水分を吸収するといった作用がある為
快適な空間を維持できるほか、カビや結露の発生を抑制する効果も期待できます。
・耐火性に優れている
木は鉄に比べて燃えても形を維持できると言われています。
火災発生時において木造住宅は、鉄骨住宅よりも住宅の強度が落ちづらいというメリットがあるのです。
これにより最近ではその特長を生かした燃えしろ設計(想定される火事で消失する木材の部分を燃え代といい、燃え代を想定して部材の断面寸法を考えることを燃え代設計という。)で、防火地域でも木造建築が認められてきています。
木造軸組工法のデメリット
・シロアリ被害
かつての木造住宅は、地面一面をコンクリートで覆わない「布基礎」が一般的でしたが、近年では地面一面が厚いコンクリートで覆われた「ベタ基礎」が主流となり、シロアリ被害は減少傾向のようです。
木造壁式工法(ツーバイフォー)
2インチ×4インチの木材でつくったパネルで組み立てていく建築手法です。
北米から伝わった工法です。接合部は、釘と接着剤を利用します。
使用する角材やパネルのサイズはあらかじめ決まっているため、高度な専門技術がない人でも、短い工期で組み立てられる特徴があります。
1階の床・壁、2階の床・壁の順序で行い、屋根は最後に組み立てる為、木造軸組工法に比べ、雨養生をしっかり行える業者を選ぶ必要があります。
ツーバイフォーのメリット
・防火性に優れている
面の多くなる木造枠組壁工法(ツーバイフォー)のほうが、面で炎を跳ね返しやすくなるため、防火性で有利です。
・耐震性
面で構成する木造枠組壁工法(ツーバイフォー)は優れています。
ツーバイフォーのデメリット
・リフォーム時の間取り変更
壁で建物を支えるため、抜けない壁が多く、空間を後から広げることが比較的難しくなります。
・間取りの自由度
使用する角材やパネルのサイズはあらかじめ決まっているため数センチ単位の変更はできない。
などがあげられます。
簡単な説明にはなりますが木造住宅のそれぞれの特徴にでお住まい計画にあった工法を選んでみてはいかがでしょか。
~人生に愛すべき住まいを。~
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