住まいのコラム
相続した空家の売却はお早めに 、4月より控除が3000万円まで?!
2016年02月04日
最近は、親から実家を相続しても住まいは別にあり、空家となった家が増えてきています。この場合空家を売るか、そのまま管理だけ続けるのかを早く決断したほうが、負担が軽くなるかもしれません。もし「特定空家」に指定されると、固定資産税が割高になる空家対策特別措置法が昨年施行されており、かつ相続した空家を売れば税優遇を受けられる制度が今年4月から始まる見通しです。
空家を所有するだけで掛かる費用は下記の通りです。
・固定資産税(特定空家に指定された場合、宅地の固定資産税が最大6倍になる。)
・定期的な掃除(電気代、水道代)
・火災保険など
最近は空家の管理サービスを行うNPO法人もありますが、費用は年間30~50万円ほど掛かることも。
賃貸に活用するとしても、水回りや内装のリフォームを行なう費用が200~300万円必要です。賃料との検討をしっかりしないと、結果的な収入に結び付きません。さらに5年おきを目安に改修を検討します。
ところがその一方で、古い住宅の賃貸案件は借り手も付きにくいのが現状です。
野村総合研究所では住宅の除却・減築などが進まない場合、2033年には空家が2,000万戸を超えて倍増すると発表しています。現在空家をご所有の方は、将来的にどのようにしていくかを真剣に検討しなくてはならないでしょう。
http://www.nri.com/Home/jp/news/2015/150622_1
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