住まいのコラム
賃借権と地上権の違い
2021年07月25日
さいたま市南区、緑区、浦和区での土地探しから、居住後のアフターケア・リフォームまでワンストップのくさの工務店です。
お住まいの重要事項説明を受ける際に注意すべきチェックポイント解説、今回は借地についてです。
借地の種類についても注意しましょう
土地の権利が「借地」になっている場合には、その借地の内容が何か、という点にも注意が必要です。
借地の中には、大きく分けて「賃借権」というものと「地上権」という権利の2種類があります。
どちらも地代を払って土地を利用できる権利ですが、大きな違いがあるので注意が必要です。
一般的な借地「賃借権」とは
まず一般的な借地といえば「賃借権」になります。
こちらは文字通り、賃料を払って土地を借りる権利です。
土地の利用権が賃借権の場合には、土地の登記簿に賃借権が登記されていることはまれです。
権利の内容について確認する場合には、地主との土地賃貸借契約書を見せてもらい、地代がいくらなのか、いつまで借りられるのか、どこまで使ってよいのかなどの条件を確認するようにしましょう。
より強力な権利である「地上権」
同じ土地利用権でありながら、より強力な権利になるのが「地上権」です。
こちらも賃借権と同じように地代を払って土地を利用しますが、一番の大きな違いは、地上権を自由に処分できてしまう、という点です。
賃借権の場合には、借地権付きの建物を売却しようと思った場合には地主の承諾が必要です。
この場合には、地主に「承諾料」を支払うことが一般的です。
また、そもそも承諾をもらえないこともあります。
一方で地上権の場合には、地主の承諾なく勝手に借地権付き建物を売却することが可能です。
法的には、賃借権は「債権」という種類に分類され、地上権は「物権」という種類に分類されます。
法的により強力な権利として区分けされているのです。
借地の種類によって住宅ローンも変わる
このように、借地の種類はおおきな違いがありますので、住宅ローンの借り方や、銀行での取扱いが異なる場合があります。
販売チラシに土地の権利が「借地」となっていた場合には、注意が必要です。
気になる物件を見つけたら、まずは信頼できるエージェントに相談してみましょう。
そもそも買ってよい物件条件なのか、住宅ローンはきちんと使えるのかなど、気兼ねなくご相談いただくのが良いと思います。
~人生に愛すべき住まいを。~
さいたま市の不動産売買・注文住宅は、くさの工務店にご相談ください。
- [前の記事] 担保評価が低くなる土地
- [次の記事] スマートシティ実例の紹介