住まいのコラム
資産価値の残るマンションの見極め方 ~マンション管理士という国家資格~
2019年07月16日
さいたま市南区、緑区、浦和区での土地探しから、居住後のアフターケア・リフォームまでワンストップのくさの工務店です。
マンション管理のスペシャリスト「マンション管理士」
マンション管理士という資格をお聞きになったことはあるでしょうか。
マンション管理士は、平成13年に施行された「マンションの管理の適正化に関する法律」に基づく国家資格です。合格率は8%前後という難関資格となっており、各種法律知識も必要な
マンション管理業者の資質を担保し、マンションにおける良好な居住環境の確保を図ることが目的となっています。
管理会社とマンション管理士の関係
よく勘違いされてしまうようですが、マンション管理士とマンション管理人は違います。
マンションの管理組合は、マンション管理会社へ管理業務を委託します。
業務を委託された管理会社は、そのマンションへ管理人を派遣して、実際に点検や清掃、立会、窓口業務を行うことになります。
一方で、マンション管理士の仕事とは、管理組合と管理会社の間を取り持つ存在です。
「管理会社から提案された長期修繕計画が適切なのか」
「管理費は妥当なのか」
管理組合の運営、管理規約の改正、大規模修繕工事などマンションの管理に関する様々な問題に対して、専門的知識や経験を通じて解決を支援する総合コンサルタントになります。
マンション管理士のコンサルティングを通じて、管理組合の活動を援助し、マンションの適正な管理を補助することで、マンションの資産価値自体を維持することにつながるのです。
資産価値の崩壊を招く杜撰な管理状況のマンション
こうした資格が近年スポットを浴びるには理由があります。
管理費や修繕積立金の滞納が重なってしまっているマンションや、実現性を伴わない長期修繕計画のマンションなど、その管理状況に問題を抱える物件が表面化していきているという背景があります。
管理費や修繕積立金は、歓迎されないコストと考えられがちですが、実際には適正な管理のために負担すべき必要経費なのです。
購入したマンションが将来も売れる資産価値を保てるかどうかに、マンションの管理状態は非常に大きな要素となります。
購入を検討しているマンションが、「修繕積立金の滞納があります」「大規模修繕が行えていません」「管理状況が悪くエントランスが汚いです」となってしまったら、購入を決断できるでしょうか。
タワーマンションが抱える時限爆弾
最近では、タワーマンションの修繕リスクが話題になっています。
タワーマンションが建築されるようになってからまだ日が浅く、実際に大規模修繕が行われたケースはまだ数えるほどしかありません。
タワーマンションの場合、一般的なマンションと異なり、足場を組むことの難しさ、施工例の少なさなどがネックになり、工期や費用がかかる、受注先が少ないなどの問題が懸念されています。
管理状況の良好なマンションを見極めて資産価値を維持
マンションの資産価値を維持するポイントは、立地と管理状況です。
駅から遠く需要の減少する立地では資産価値が維持できないのと同様に、管理状況が悪く、居住者が快適に暮らせないマンションも資産価値を維持できません。
まずは、管理費・修繕積立金が適正なのかが、リスク発見の手がかりになります。
~人生に愛すべき住まいを。~
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