基本性能は、断熱性が高いこと

建売住宅でも、エコの工夫は当たり前に採用されるようになりました。

その第一段階は、建物の断熱性を高めることです。

外壁を部厚くし、壁や屋根の内側に断熱材を入れます。

玄関ドアも断熱材入りとし、窓ガラスも複層(ペアガラスとも呼ばれる)にします。

まるで魔法瓶のような構造にすることで、冷暖房効率を上げて電気・ガスの使用を抑えます。

これでCO2の排出量が減るし、光熱費も下がるというわけです。

ただし、魔法瓶のようにするだけでは不十分です。

室内の空気がよどみ、カビが発生しやすくなるからです。

カビの発生を防ぐためには、室内の換気をよくすることが必要です。

そこで、24時間換気装置を設置することが建築基準法で義務づけられたのです。

今の住宅は、マンションも一戸建ても高い断熱性と24時間換気装置で、エコで健康的な暮らしが実現するようになっています。

加えて、効率のよい熱源機(給湯器など)を設置することで、さらにCO2排出量が減ります。

オール電化住宅の場合はエコキュート、電気ガス併用住宅の場合はエコジョーズが効率のよい熱源機の名称です。

もう一つ、照明をLEDに変える・・・ここまでは、多くの住宅で採用される基本的なエコ工夫。

さらに、物件によっては、もう一歩進んだエコの工夫を採用することもあります。

最高レベルは、エネルギーをつくり出す家

もう一歩進んだエコとは、最新機器を駆使した工夫です。

 

たとえば、屋根に太陽光発電機(ソーラーパネル)を設置し、電気をつくり出します。

ガスで電気をつくり出し、その際に発生する熱でお湯をつくる装置(エコウィルやエネファームなど)を設置した物件もあります。

さらに、太陽光発電の様子を含め、住宅内の電気・ガス使用料が一目でわかる掲示板付きの住宅も広まっています。

このような最新機器を設置すると、分譲価格が上がります。

しかし、行政による補助も付くので、想像したほど高くない、というケースも。

そういう物件に出会ったら、うれしいことは間違いないでしょう。

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