住まいのコラム
空き家問題を考える②
2015年03月14日
こんにちは、草野です。
今日も空家問題について考えてです。
社会問題となっているのに、なぜ空家を放置が増えるのでしょうか?
その背景には所有者の様々な事情がありますが、原因の一つとして、家を解体て更地にすることにより、税金が跳ね上がり、税制面で優遇措置が受けられないことが大きいと言えるでしょう。
その理由として、ひとが住めないほどの家だったとしても税制上は家屋をみなされ、住宅用地として扱われるので、更地に比べて税金は各段に安いのです。
また、住宅の解体費用は高額で、小さな木造でも100万ほどの費用が掛かります。
また、古い建物の場合は、解体しても建築基準法の道路条件を満たしていなければ、新たに住宅を建築することが出来ない場合もあり、その場合は隣地の人がっ買ってくれなければ他に売却することもできないのです。
税金も高くなるのに多額の費用を掛けて解体しても、買い手がつかないとなれば、空家のまま放置することになるわけです。
こうして放置されることとなった土地は私有地のため、行政が介入することが難しく、また、所有者を特定しようにも空家の場合、所有者が亡くなるなどしても相続人が登記を行わなかった場合は所有者の特定ができないケースも多く、回収や撤去の指導が困難なのです。