住まいのコラム
中古住宅の床が気になる
2018年02月23日
中古住宅購入時に床材を気にされる方が多い為、今回は『床材』について、ご紹介をしたいと思います。
まず初めに床は、お部屋の中で広い面積を占めているので、インテリアの印象を左右するといっても過言ではありません。
また、毎日床の上を歩くのはもちろん、座ったり触ったりと直接肌がふれることも多いので、選ぶ素材によって居心地も大きく変わります。
下記に床材の種類について、まとめてみましたので、今後の参考にお役立てください。
<主な床材の種類>
〇フローリング
木質系の板材のことですで、複層フローリングと無垢フローリングがあり、複層フローリングは、基材である合板に薄い天然木の表面材を張ったものです。
無垢材フローリングは天然木をそのまま使用したものです。
いずれも自然の質感が得られ、素材や色が豊富ですが、湿度の変化によって、膨張と収縮を繰り返すので、場合によっては、反りや割れなどが生じることもあります。
最近では、耐久性や寸法安定性を高めるため、特殊な加熱処理を施した商品もみられますし、床暖房に適したタイプもあります。
〇クッションフロア
トイレや洗面室などで採用されることが多い素材で、耐水性に優れ、汚れが落ちやすく、適度な弾力性もあります。
低価格で色・柄がとても豊富で、ロールシート状でホームセンターでも販売しており、DIYで手軽に張り替えることもできます。
フローリングや大理石、タイルを模したものなどや防カビ加工を施したもの、抗菌や消臭機能を持つタイプもみられます。ただ、熱には弱く、足触りなどは好みが分かれるところでしょう。
〇石・タイル
外まわりや玄関に用いられることが多いですが、内装では浴室、トイレなどでよく使われます。耐久性、耐水性の高い床材で、リビングの一角やペットの居場所に用いられることもあります。色やデザインが豊富で、床暖房を施すことも可能です。
〇畳
畳表、畳床、畳縁で構成される日本独特の床材ですで、一般的な縁あり畳のほか、縁なし畳、床の間畳などもあります。
高い断熱性と保湿性があり、高温多湿の日本の風土に適しています。また、弾力性があるので、踏みごこち、座りごこちも良いようです。また、畳縁のないタイプや正方形のタイプ、移動が可能な置畳や箱畳のような商品もみられ、モダンな空間にもコーディネートすることが可能です。
〇カーペット
保温性や吸音性に優れた素材で、踏みごこちが柔らかく温かみがあります。
種類は、織り込んだ毛足をカットしたもの、ループ状のものなどがあり、ウールカーペットなどの天然素材は、高級感があり、保温性や防火性も発揮します。また、ナイロンやアクリルなどの合成繊維は防カビ・防虫性に優れています。
〇コルク(床材)
コルクの床材は、適度なクッション性と遮音性、保温性もあり人気が高まっています。肌ざわりが良いことも特徴のひとつです。無塗装のもの、ワックスやウレタン塗装仕上げなどもあり、性能はさまざまです。ナチュラル色からダークな色合いまでカラーバリエーションも豊富な為、自由度もあります。表面仕上げによっては、水にも強いタイプもあり、キッチンや洗面室などにも使用することも可能です。床暖房対応商品や防音性能を高めたタイプなどもみられます。
こうやって挙げてみますと色々な床材がありますね。
素材の選び方によっては、日々のお手入れやメンテナンスのしやすさなども異なります。もちろん、素材や商品によって価格は大きく変わるので、床材に求めるインテリア性や機能性など、優先順位を明確にして選ぶことが大切だと思います。
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