住まいのコラム
「知らないと数百万損する!? 売出価格と成約価格の差」
2017年12月14日
中古の不動産市場は、最初に売り出した時の「売出価格」と
実際に成約に至った時の「成約価格」の間に乖離が見られます。
売りに出しているエリアやタイミング等個々の要因によって差はありますが、
その乖離率は、昨今では平均で約5%~10%近くになっています。
2014年頃まで遡ると、「売出価格」と「成約価格」の乖離が少ないことが分かります。
直近のものが下記の資料。
c
例えば、
「過去の成約事例を見ると、○○万円になりそうですが、
売却期間に余裕があるので、少し高めから出して様子を見てみましょう!」
「過去の最高単価と同じ価格で売り出してみて、様子を見ながら下げてみましょう!」
など・・・
仲介業者は、過去の最高単価で売り手に高く売れる可能性を夢見させる場合もあれば、
現実的な想定成約価格を提示して「この価格以上なら売ってしまいましょう」
と迫る売り手の仲介業者もいます。
要は売り手には相場をきちんと教えてくれる人がいるが、
買い手にはきちんと教えてくれる人がいないことが多いというのが問題なのです。
一般的に仲介会社も買い手についた場合、
買い手が内覧する物件を全部査定する習慣はほぼありません。
買い手の仲介は成約すれば手数料が入るが、
買い手が満足するまで割安で買えることに
積極的に動いてくれるところは残念ながら少ないのです。
もっとひどい事情を言ってしまえば、
一見さんで知識のない顧客には、不動産会社からすると
情報格差を活かしてうまいこと成約させてしまった方が楽なので、
お客様にきちんと相場等をお教えしようとする気持ちは生まれないのです。
買い手の仲介業者は価格が下がれば、自分の手数料も下がるだけですし、
結果的に、買い手は無防備な状態で判断を迫られており、
これでは市場で食いものにされやすい弱者と言えるでしょう。
だから、何の知識武装もすることなく、不動産ポータルサイトに
「広告」を出している売主側の仲介業者に行ってしまっては、
「相場」より高く買ってしまう事にもなりかねません。
あなたの味方になってくれる専門家(エージェント)と
家探しをするという事が非常に大切になってきます。
弊社では、内見して「買っても良いかも・・・」という物件に出遭った段階で、
買付申込みをする前に、棟内マンション過去の成約事例、周辺の類似成約事例、
周辺の現在の売出し状況を鑑み、具体的に価格の妥当性の検証を行っています。
気になる物件が出てきた場合、弊社のエージェントと内見する。
そして、買おうかどうかという段階では、より具体的な成約事例、
周辺相場を踏まえて価格の妥当性を個別に検証し、価格交渉を行っていく。
こういうプロセスを踏んでいけば、高値買いしてしまうリスクもかなり減ります。
なんとなく自己判断で家探しをするのではなく、
良いエージェントと一緒に探していく。
そんなお住まい探しのかたちを提案します!
- [前の記事] 知っておきたいカラーコーディネイトの基礎知識
- [次の記事] 不動産事業者も意外に知らない!? 土地の面積表示