住まいのコラム
家売るオンナ?!
2016年07月11日
7月13日に日本テレビでスタートする個人的には注目のドラマ「家売るオンナ」。
やはりこの業界に身を置く者として無視はできないワケです。
キャッチコピーは「私に売れない家はない」。
以下番組公式HPから。
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INTRODUCTION
2016年、夏。
東京オリンピックを4年後に控え、
熾烈な住宅売買競争が繰り広げられている東京。
そこに現れた天才的不動産屋、三軒家万智!
「私に売れない家はない」
彼女の手にかかればどんな客でも必ず家を買うと言われている。
客の人生最大の買い物をある時はダイナミックに、ある時は感動的に演出して売りまくるのだ!
常識に縛られない彼女の独特の生き方は会社では浮いているが、お構いなし。
この夏、不動産屋のスーパー営業ウーマン・三軒家万智があなたの心を爽快に解き放つ!!
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すごいですね。
突っ込みどころが多すぎて。
だからこそ逆に見てみたい、と思ったわけです。
おそらく一般の方から見た不動産屋のイメージってこんな感じなんでしょうね。
「私に売れない家はない」って是が非でも売りつけるみたいな印象です。いつの時代なんでしょう。
悲しいのは、公共の電波に乗せるわけですから、エンターテイメントと言っても、ある程度下調べはしているだろうということで、
恐らく業界の人の意見を参考にしていたりするわけです。
(原作はないようで、大石静さんという方が脚本を書いています。)
つまり、こんな考え方で仕事に取り組む人間が不動産業界にはまだまだいるってことですね。
「売れない家はない」ってやっぱり両手仲介前提なんでしょうか・・・。
番宣見ると、営業会社あるあるがふんだんに盛り込まれているようで、
これが不動産業界の裏側だ!なんて思われたら非常に悲しい。
断言できますが、お客様に「家を売った」ことは一度もありません。
私たちはお客様の住宅購入をお手伝いさせていただくのが役割です。売りつけるなんてとんでもない。
今時、単なる物販の会社でも問題解決の提案型なのに、「ある時はダイナミックに、ある時は感動的に演出して売りまくるのだ!」って本当にいつの時代の話なんでしょうね。
番宣やタイトルからしてやっちまった感が強いのですが、まぁ実際見てみないと何とも言えませんから、ワンシーズン見てみようかな、と。
一般の方から見る業界の印象を知るというのも勉強の一つです。
ちなみに不動産業界を題材にドラマを書くのであれば、
資産価値がなく貸すことも売ることも難しい物件ばかりが、気の毒なお年寄りから日々舞い込む、地方都市の不動産会社を描くヒューマンドラマなんてどうでしょう。
(人口減・家余りを背景に介護・相続問題を切り込む社会派ドラマ・・・って、誰も見たくないですね。リアル過ぎて。)
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