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住まいのコラム
転ばぬ先の杖!?住宅購入時の火災保険の考え方
2019年02月27日
住宅購入と同時に火災保険を検討しなければなりません。
これまではローン借入期間分の火災保険が金融機関から求められて いたのですが、本年10月より、火災保険の最長契約期間が10年間になり、10年毎の見直しが可能となりました。火災保険は将来 のリスクに備える大切な保険制度です。正しい選択を行うために十分な検討が必要です。
パッケージ型の火災保険が一般的
ほとんどの金融機関で住宅ローン借入の条件として火災保険の付保が求められます。
金 融機関から勧められた火災保険に加入しなければいけないと誤解している人が多いので すが、どの火災保険に加入するかは皆さんが自由に選択することができます。
火災保険は火事や落雷などのリスクから家を守ってくれる大切なセーフティネットです。
現在、火災保険でもっとも普及しているのは、さまざまな補償がまんべんなく付帯した「オー ルリスクタイプ」と呼ばれるパッケージ型の火災保険です。
このパッケージに様々なオプショ ンを付帯して様々なリスクに備えます。
例えば、本年9月の記録的な大雨で大規模な洪水被害に見舞われましたが、「水災」の 保険に入っていれば家屋の補修費用を保険で補うことができるのです。
また、「盗難」の保 険に入っていれば、万が一泥棒に入られたとしても損害を保険で補うことができます。
支払う保険料は保険内容によって変わります
保険料は保険内容と保険金額によって変わります。通常は一般的な査定方式(地域や 築年数、面積など)で算出された評価金額の±30%で保険金額を設定します。また家財の 保険にも入る場合は家財の金額に応じて保険料が変わります。保険金額が高くなればなる ほど支払う保険料は高くなり、免責金額の設定など条件を絞れば絞るほど割安になるとい う仕組みです。もちろん「水災」「盗難」を外すなど、保証の範囲を絞れば相応に保険料を 安くすることができます。
高い保険料を払えば安心、といった単純な判断ではありませんが、支払う保険料の金額 だけを見て、必要な保険を外してしまうのは本末転倒です。
金額だけで判断せず必要な保証を選択しましょう
例えば、天災による火災は火災保険の対象外です。もし大きな地震が発生して、家が燃 えてしまった場合、通常の火災保険では対応できません。地震に備えるには地震保険が必 要です。地震保険は原則として火災保険とセットで加入します。もちろん地震保険に入らな い、という選択も可能なのですが(特に都心部は地震保険料が結構かかります)、地震保 険を外すことはあまりお勧めできません。
民法で失火に関する法律が定められており、自宅が火事になり隣の家を燃やしてしまっ たとしても失火者に「重大な過失」がなければ、損害賠償責任を負わせないことになってい ます。つまり、地震で自宅は倒壊を免れたとしても、隣の家の倒壊による火災の類焼で、自 宅が火事になってしまった場合、地震保険に入っていなければ保険がおりず、困った状況 に追い込まれてしまうのです。
弊社ではお住まい探しだけでなく、火災保険に関するご相談も承っています。
買いたい物件が見つかってから火災保険を検討するのでは慌ただしくなってしまうので、余 裕のある時に予め検討しておくことをお勧めいたします。